東京・江東区某所においてリノベーション工事を行いました。
この工事は10年近く使われなくなってしまった、およそ築40年以上の建物を解体せず利用したいというクライアントのご要望から始まりました。
既存建物を活かしたデザイン、構造体の安全性、設備・電気環境の見直しと改善など様々な要素を総合的に価値のあるものに高めました。
このような価値の再建こそがリノベーションであり、今後求められるものです。
世間一般的に「改装工事」という言葉をよく耳にしますが、その内容は多岐に渡り様々です。壁紙を貼り替えるだけの工事、キッチン等の水まわりの取り替え工事、外装のやり直し工事など部分的で物理的なやり直しで終わってしまう場合がほとんどです。
既存建物がもっている可能性を見出し、最大限に再利用し、なおかつデザイン的に一新されれば、その既存建物は新たな時間を刻む事が可能になり、新たな資産として生まれ変わります。
上記の主旨をご理解いただけるよう、補足的に記録写真を整理してみました。
ご参考にしていただければ幸いです。
外観
リビングダイニング
2階 寝室
既存建物の天井の中に松の木の丸太梁がありました。
この梁は見せる事にし、新旧の対比をあえてデザイン要素のひとつとしました。
このような既存利用はリノベーション工事ならではであり、新築工事では実現しづらいものです。
キッチン
キッチンや浴室空間は劇的な程、変化します。
安全で清潔な、機能的にも使いやすい空間をつくりました。